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「壁直下率」と「柱直下率」

「壁直下率」と「柱直下率」
 
 
先日の熊本地震では、多くの住宅(平成に建てられた建物含む)が倒壊しました。
 
その中でも、住宅の1階部分のみが押し潰される現象も多く発生しました。
 
これは、その住宅の「壁直下率」と「柱直下率」が低いと起きる現象です。
 
 
 
 
「壁直下率」とは、2階建て木造住宅の2階部分の間仕切りの真下に、
 
1階の間仕切り(建具含む)がどの程度存在するのかの割合です。(建具も間仕切りとみなします)
 
「柱直下率」とは、2階建て木造住宅の2階の柱の真下に、1階の柱がどの程度存在するのかの割合です。
 
 
 
この「壁直下率」は60%以上、「柱直下率」は50%以上確保することが望ましいと言われています。
 
しかし、最近の2階建て住宅のほとんどは1階部分に広いLDKを設けているため、2階の間仕切りラインと
 
1階の間仕切りラインを多く揃えることは困難と言えます。
 
2階の間仕切りの真下に1階の間仕切りがないことにより、2階の床を支えている梁に大きな負担がかかり、
 
床がたわみ、建具などの開け閉めがし辛くなるなどの不具合が生じることが多くなるようです。
 
リフォーム工事で壁や柱を取り払うことも可能ですが、耐震性も含め、お家の安全性・快適性の考慮も必要です。
 
 
 
NHKスペシャルでも取り上げられました。
 
NHKスペシャル 「 あなたの家が危ない ~熊本地震からの警告~ 」
2016年(平成28年)10月9日(日)午後9時00分~9時49分
 
 
 
 
耐震診断では、これらの壁や柱のバランスを確認し、現状でどの程度のバランスが取れているのかも判断します。
 
またそれをもとに、どの様に耐震補強すれば倒壊の危険性が低くなるのかをご提案いたします。
 

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